INTERVIEW

PitayaGamesの決め手は高いパフォーマンスと信頼関係。DMM GAMES Ventures投資事例

今回は、DMM GAMES Venturesの投資先となったPitayaGamesの孫さん、劉さんをお迎えしながらDMM GAMESの蘇を交え、DMM GAMES Venturesの取り組みについてより深掘りしていきます!

左からPitayaGames孫さん、DMM GAMES蘇、PitayaGames劉さん

蘇 広宇 (SU GUANGYU)
合同会社DMM GAMES 役員 兼 中国事業本部長
早稲田大学理工学部卒業後外資系金融機関を経て、2011年グリー株式会社マーケティング事業本部へ入社し、ソーシャルゲームおよびゲームプラットフォームのデータ分析、KPI管理、戦略策定などに従事。2014年より現DMM GAMESに入社、DMM GAMESの中華圏事業展開を手掛ける、2018年DMM GAMES役員に就任し現在に至る。

孫 瑞豊 (SUN RUIFENG)
株式会社ピタヤゲームス 代表取締役CEO
中国厦門大学電子工学部卒業。2007年アジア最大の検索エンジン会社Baidu.comの日本支社の初期メンバー。2010年サンシャン牧場を運営するRekoo Japan株式会社へ入社し、CTO・代表取締役就任。2012年株式会社ピタヤゲームスを設立し、ソーシャルアプリ、スマートフォンゲームアプリ、ゲームパブリッシングなどの事業を展開。

劉 峻 (LIU HANSON)
株式会社ピタヤゲームス 代表取締役COO
中国湖南師範大学外国語学院卒業。2007年アジア最大の検索エンジン会社Baidu.comの日本支社の初期メンバー。2010年サンシャン牧場を運営するRekoo Japan株式会社へ入社し、プロダクト、事業戦略最高責任者に就任。 2012年株式会社ピタヤゲームスを共同設立し、現在に至る。

DMM GAMESとPitayaGamesの信頼関係

ファーストコンタクトは?

孫さん:
もともと弊社PitayaGamesのCOOがDMM GAMESの蘇さんと古くからの知り合いでした。DMM GAMESさんがネイティブゲームをコストパフォーマンス良く開発できる会社を探している時にお声掛けを受けて、開発コンペに参加させていただいたことが最初のきっかけです。

関係値の構築について

蘇:
2014年からPitaya社との付き合いが始まって、まずDMM GAMESのセカンドパーティ事業の外注開発を受けていただいておりました。
Pitaya社の開発拠点は東京と中国四川省の成都なので、日本語と中国語の両方で開発ニーズに対応することが可能でした。技術面はもちろんですが、コミュニケーションコストやストレスが非常に少なく、高いパフォーマンスで一緒に仕事ができたので、信頼できるパートナーだなと思いましたね。

孫さん:
いま蘇さんもお話されましたが、DMM GAMESさんの外注開発をPitayaで請けた際に初めて一緒に仕事をしたのですが、とてもスムーズだった印象があります。
その開発の仕事の後も、いろいろと良いお話を頂くようになり、開発するジャンル、ゲームエンジンや座組も様々でしたが、私たちPitayaの体制を調整して円滑に対応してくることができました。
そうやって長い時間をかけて様々なプロジェクトを重ねていくうちに、厚い信頼関係を築くことができたのだと思います。

鍵はPitayaの技術力とDMM GAMESのスピード感

Pitayaの技術力の高さとは

孫さん:
グローバルなチームのPitayaでは、ディレクションは東京で、開発運営は成都でという体制になっています。
中国には開発エンジニアが多く、また実力も確かなので対応スピードが速く、コストパフォーマンスが高いことが強みです。
さらに利用者や業務量の増大に素早く適応できるメンバーを揃えているため、規模拡大が比較的容易です。PitayaではCocos2dx、Unity3Dの2つの業界主流のゲームエンジンを自由に活用し、PCとネイティブのマルチプラットフォーム対応のタイトルを作り出すことができます。

DMM GAMESのサポート力

孫さん:
DMM GAMESさんは意思決定がとても早いので、新規タイトルの企画開発においてもアイデア出しから開発に至るまでのスピード感が抜群です。またプロジェクトを成功させるための必要な条件を可能な限り準備しようという、真摯で積極的な姿勢を向けていただいております。

蘇:
これまで3年間ほどPitaya社とお付き合いしてきたなかで、孫さんや劉さんとPitaya社の会社としての成長戦略について話をする機会がありました。
その際に「ゲーム業界を生きる会社として、ゲームの企画や開発、パブリッシングや運営までのすべてを一貫して社内で完結できる体制にしなければいけないのではないか」という結論になったのです。

その頃はちょうど、弊社DMM GAMESでもグローバル展開について思案していて、日本で作ったゲームタイトルを海外に展開することはもちろん、海外の様々なタイトルを日本に持ち込むことも事業発展への重要な方策として考えておりました。特にこの3〜4年間を見ても目覚ましい成長を続けている中国市場は、DMM GAMESにとって最も重要なマーケットの一つになってくることは容易に想像できました。
そのため、日本語から中国語、中国語から日本語へのローカライズ開発や、日本・中国の両市場においてタイトルを同時リリースすることなどがDMM GAMESにとって非常に重要になります。
こういった背景があって、Pitaya社のこれまでの実績と、将来的なビジョンとがDMM GAMESと非常にフィットしていると考えたわけです。
また弊社から投資をすれば、pitaya社の財務状況や会社の管理体制も明確に見えてくるようになるので、より大きなディールができるようになると考え、投資を決定させていただきました。

Pitaya社はDMM GAMESのエコシステムの一環として、より多くのDMM GAMES投資企業と提携を強化し、日中市場を中心として、グローバル展開することに励みたいと思います。

企業概要
名称
DMM GAMES Ventures
所在地
東京都港区
予定投資規模
100億円
出資者
合同会社DMM GAMES
運営会社
合同会社DMM GAMES
主な投資対象
ゲーム領域のサービスを展開する事業者
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